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【2024/05/20 05:21 】 |
星の数だけ

ついに!

短編ですが
小説をアップしたいと思います★




つづき



星の数だけ


僕は昨日死にました。
今朝三途の川も渡りました。
皆は冷たくて冷えた川だと言うけれど、僕は死んでいたから感覚はありませんでした。

午後には閻魔様の前に出て生前の事を話しました。
閻魔様はとても大きくて大きくて壁すれすれでした。
閻魔様は僕の話を聞いて、
「お前の話は短いから飽きる前に聞き終わった。」
と、言われました。
確かに僕の一生は短かった。
それに内容もほぼ空っぽ。
だけど笑顔になれた日だってありました。友達皆と腹を抱えて笑いました。
それでいいではありませんか。

それから閻魔様は僕に、
「この建物の屋上まで行って、エリダヌスという人にこの手紙を渡しなさい。」
と、言いました。
僕は閻魔様の言う通りにして金銀きらびやかな階段を上って屋上に行きました。

屋上には星の王子様みたいな金髪の子が細くて長い竿を持って、夜空を突いていました。
「ねぇ、君がエリダヌスかい?」
と、僕が聞くと
「そうだよ。」
と返事がありました。
エリダヌスは屋上の策のまたその先にいました。
策の向こうは地面が見えませんでしが、その代わりに夜空が敷き詰めてありました。
エリダヌスは、雲の上に乗っていました。

僕はすぐに閻魔様の手紙を渡しました。
「…これっ。」
「あぁ、閻魔からか…。」
「ねぇ、手紙には何て書いてあるの?」
「君だったら星になれるかもしれないって書いてあるよ。」
エリダヌスは手紙をポケットに入れながら言いました。
「星になる…?」
「そうだよ、君は星になれるよ。」
「それ、聞いた事がある!死んだら人って星になるんでしょう!」
僕は目を輝かせました。
「それはちょっと違うなぁ。」
「…え、違うの?」
「人はね、死んだら閻魔と面接するの。その面接に合格したら君みたいに手紙を持って僕の所に来るの。そしたら君はこの夜空の星の中から新しい命を選ぶんだ。そしてその新しい命がいた所に君が行くんだよ。」
「新しい命…。」
「そうさ、この空は命がある場所なんだ。」
「僕が選んでいいの?新しい命を…。」
「いいんだよ、君は死んでいるのだから。」
エリダヌスは優しく笑いました。

僕は導かれるように夜空へ入って行きました。
夜空はふわふわと浮かんでいて柔らかいです。
その夜空の中でも1番青く輝いていた星をエリダヌスに渡し、僕は星があった場所へ行きました。
夜空は暖かくて、僕はすぐに眠りに落ちました。


「君よ、安からに眠れ。再び選ばれるその日まで。」


星々は輝いています、今夜も。新しい命となるために。



 

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【2011/08/30 10:56 】 | 小説 | 有り難いご意見(2) | トラックバック()
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有り難いご意見
遊びに来たよ~
まずは、サイト開設と始動おめでとう☆
『星の数だけ』読んだよ。
こういう話すごく好き~♪
次の更新も楽しみにしてるね!
【2011/08/30 18:34】| | あみ #99d1b3de34 [ 編集 ]


無題

あみさん

コメントありがとー♪


あれ、あみさんは
こういうサイト…ないの??


【2011/08/30 21:14】| | さわさわ #bea224fd [ 編集 ]


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